Day2-Day7 / 9:00-10:00
人類の進歩の中で、私たちは意識魂に気づき始めました。それは個別化の新しい表れであり、伝統や民族性を越えて形作られる新たな個人主義の表れです。
私たちが生きる今のもうひとつの特徴はグローバル化です。個別化とグローバル化とが世界を地球規模のひとつの村に作りあげている、それが私たちの今の現実なのです。
私たちが兄弟として共に生きることができれば、この個別化とグローバル化のコンビネーションは私たちがひとつの「人類」として存在することを可能にしてくれるでしょう。そのときには、人類はひとつの融和した世界に共に生きることができます。しかしその逆もまた起こり得る、人類はばらばらに崩壊し兄弟たちはお互い遠く離れてゆきます。そのときには、人類は分裂した世界に生きることになるでしょう。
教育の抱える新しい課題とは、ひとつの兄弟であることと個別化との合間に着地点をみつけることです。それは「グローバル教育」ともいえます。教育が、この世界と人類とを霊的な見地から理解することをゴールとしたときに、それは可能となるでしょう。
Day2 / 16:30-18:00
シュタイナー学校の創設は、社会的な問いを形にするための衝動を生み出しました。その衝動には、クラス授業のあり方だけではなく学校の運営のあり方も同様に含まれています。
どのような学校運営、またはリーダーシップがシュタイナーにより執り行われたのでしょうか? そして、今日、私たちはそれをどのようにして実践することができるでしょうか?
Day2 / 19:30-21:00
日本、韓国、中国の緊張が増すなかで、ヒロシマ、ナガサキ、フクシマの文脈においてアジアの共通の課題に取り組む可能性を探る。
Day3 / 16:40-18:10
一教師がクラスを8年間担任することの理由はシュタイナー学校の基本的な構想に基づいています。では、教師がこの長期にわたる責任を負うことの本質的な意味とはなんでしょうか? そのことはクラスの子どもたちの成長にどのような意味を成しうるか、または成すべきでしょうか? 教師として、子どもたちの絶え間ない内外の変容の時を切り抜けていくのに十分な力をどのように得ることができるでしょうか?
また、クラス担任と専科の教師がどのように「クラス」という名のチームの良きプレイヤー(一員)となることができるだろうか?という点も、現代の私たちのもうひとつ重要な課題でしょう。
Day5 / 16:30-18:00
ルドルフ・シュタイナーは自身の著書『神秘学概論』の中で、人類の進化の歴史について、後アトランティス期の初期 ― いわゆる古代インドの時代からさまざまな時代を経て現在に至るまでの概要を語っています。
その内容は果たして、アジアについても真実を言い得ているといえるだろうか、アジア人として、私たちはそこにしばしば疑問を抱きます。この広大な大陸において、同じ進化ではありながら、異なった地理的環境のもとに異なった姿でどのように現れているか、この講演ではその姿を描き出すことを試みようとおもいます。
この試みが、私たちの抱える疑問を少しでも明らかにし、各々の根ざしている社会の発展の姿を理解しようと願う人々の一助となってくれることを願います。
Day5 / 19:30-20:30
Hsin-Shi Lai from TaiwanとRieko Hata from Japanを中心に行われるオイリュトミーの夕べ。
望むらくは韓国も加わって、アジアのオイリュトミーの共演による時と場をつくりたいと思います。
日本シュタイナー学校協会(代表:秦 理絵子)
〒252-0187神奈川県相模原市緑区名倉2805-1
* AWTC2015に関するお問い合わせの受付は終了しました。