能の大成者世阿弥が記した『風姿花伝』の冒頭は、「年来稽古条々」と題して、七歳、十二三歳から、十七八歳から、……とそれぞれの年代に教える際の注意を記しています。後継者育成を猿楽一座が生き残るための最重要課題とした世阿弥の意識が伺われます。シュタイナーは人の幸せを神智から解き起こし、同様に年齢毎の教育をさらに緻密に組上げました。人類の生存そのものが問われる時代に、真に必要な教育と思います。ご縁に感謝!