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小森輝彦
小森輝彦さん
オペラ歌手、東京音楽大学教授、ドイツ宮廷歌手

ヴァルドルフ教育100周年、本当におめでとうございます。この素晴らしい場、人々、教育、その姿勢に出会えたこと、その縁にまず感謝しています。17年のドイツ生活の、かけがえのない成果のひとつが、この出会いかもしれません。ドイツの片田舎の街にあるヴァルドルフ幼稚園の見学からもどった妻の幸せそうな様子は今でも忘れられません。

劇場、舞台での人生の中で、「真実」が時々顔を覗かせてくれる。そういった感覚や直感の蓄積を拠り所にして身体表現者は成長していくのだと思います。その根源が何なのか、知りたくて仕方なかった自分に、その「真実」を惜しげもなく開示してくれていたのがわたしにとってのシュタイナーです。

舞台、教育を通して、多くの若い芸術家の皆さんと触れ合う中で、常に「もっとこの心が解き放たれたらどんなに素晴らしいことが起こるだろう」という想いを持っています。それどころか、自分自身の心に対してもそう思うことがしばしばです。時々シュタイナー学校の親の口から漏れる「私自身がこういう教育を受けたかった」という言葉が心にずっしり響きます。

私自身が選択の余地なく縛られてしまいライフワークにもなっている「洋の東西のメンタリディーギャップ」という視点から見ると、この教育が体現している人間存在の肯定、称賛は、その比類なき価値をここ日本で特に発揮するものに思えます。

そして、それが机上の空論ではなく人間の肉体で実践されることを、親として日々、見られる、立ち会えることの喜びは、生きる喜びそのものと比肩しうる程のものです。

ひとつの物差しを大事にするこの国ですが、グローバルには多様化を肯定する動き、マイノリティーを尊重する空気が強まっており、その意味でもヴァルドルフ教育の意義は高まっていると思います。

親として、一人の人間として、一人の舞台人として、ヴァルドルフ教育のさらなる充実、発展に出来ること、何でもして行きたいと思います。

さあ、次の100年、どんどん行きましょう!

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