この教育に出逢った時、世界が開けた気持ちになりました。
1+1=2と教えてもらうのではなく、2は何から出来ているのかを自ら発見してゆくことが学びなのだということを知ったからです。幼い頃はこの世界がなんて美しいのだろうと手放しで歓びを感じていられる心を育むこと。「生きる」ということを中心に学びがあるということ。絵を描いたり、歌を歌ったり、ダンスをしたりする中で、まるで何が起こるかわからないこの世界の片隅で、私たち人間一人一人が自らに宿った魂を透明にさせてゆくこと。それを我が子とともにできるということ。日々をこうして送り、歳を重ねてゆく事。きっとこれは、人生のように、とても分かりづらい学びかもしれない。それでも、その学びの中に身を委ねてみたときに、否応も無く流れる涙の温かさにわたしは気づきます。世界中の人々がその涙の温かさに気づく時、きっとシュタイナーの目指した教育は世界に根付いているのでしょう。
まずは最初の100年に乾杯。
*河瀨直美監督によるヴァルドルフ/シュタイナー教育100周年記念映像を公開しました。