この社会にある優劣に対する価値観は、私達の心を長い間苦しめてきた気がします。
何故皆がどんぐりの背比べを必死でやっているのでしょうか? 何故パン食い競走で人より先に美味しいパンに喰いつくことが、より良い人間という評価になるのでしょうか?
全てが素晴らしく、全てが美しく、全てが愛されている、という価値観ではいけないのでしょうか?
自分がそのことに疑問を持ち、苦しんできたのにもかかわらず、そのような種類の学びに子どもたち送り込むことに抵抗があった中、ある時期、我が娘は公立の学校で躓き、身動きが取れなくなってしまいました。そんなとき、シュタイナー教育と出会い、その価値観に共鳴し、子供も親も安心して学べるようになったことはとても幸運でした。
全ての個性が尊重され、大切に育まれる学びの教育が、もっと広がっていくことを心から願っています。
100周年おめでとうございます。