齊藤工と申します。
私は東京シュタイナーシューレの2期生に当たります。当時の学園生活の景色としては、都心のビル群の中ではありましたが、彩りがとても豊かだった記憶があります。中学校から公立に転校した私がシュタイナー教育の本質を知るのは、シュタイナー教育を離れた後でした。外の世界(公立校)には沢山の隔てがあり、輪郭があり、枠があるのを感じました。それが必ずしも悪いとは思いませんが、シュタイナー教育には“水彩”の様に「その線」が無かった事を実感しました。私の今の創造や表現の根源は全てその水彩の意識です。
100周年おめでとうございます。