誰もが手放せない機器となったスマートホンやPCが、GIGAスクール構想などの国を挙げた政策を通じて子どもたちの世界に公然と浸透してきています。そのネガティブな影響がいくつも指摘されているにもかかわらず、検証や議論の積み重ねよりも経済効果が優先されているのです。このような流れに違和感を感じながらも、ITC化が当然のことのように進んでいく流れの中で、異を唱えることの困難を覚えている方も多いのではないでしょうか。
2021年11月に刊行された本書は、2018年秋にドイツで出版されて以来16もの言語に訳出され、日本語版が待たれていたものです。多くの専門機関、研究者、医師の協力の下に編纂された内容は、大きな説得力を持って、社会の潮流に別の選択肢を探る人々に勇気と行動力を与えてくれるでしょう。日本語版の巻末には、日本固有の状況に対応する情報やその問い合わせ先、参考図書などのデータも納められていますので、ぜひご活用下さい。
『デジタル時代の子育て-年齢に応じたスマホ・パソコンとのつきあい方』
- 定価1,900円+税
- 編集責任:ディアグノーゼ・メディア
- 原書監修:ミヒャエラ・グレックラー
- 日本版監修:村田光範
- 訳:内村真澄
- 発行元:イザラ書房
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