シュタイナー教育
ルドルフ・シュタイナー(1861-1925) は第一次世界大戦の戦火のなか、健康な社会の再建には自由な人間精神の育成が必要であると考えました。それに共鳴したタバコ工場主の尽力によって、1919年最初の自由ヴァルドルフ学校(シュタイナー学校)がドイツで開校しました。
その後、世界60数カ国にシュタイナー学校1,000校、幼稚園1,800園を超えて広がる世界規模の教育ムーブメントとなり、近年ではアジア地域にも急速に広がっています。
シュタイナー教育は、すべての子どもに開かれた、教員と保護者がともにつくる学びと育ちの場として、世界の教育改革の先頭を走ってきたのです。
日本では80年代、当時の教育への対案を求め、シュタイナー教育への関心が高まりました。各地で勉強会や講座が開催され、多くの若者が海外の教員養成で学び、1987年には日本初のシュタイナー学校である東京シュタイナーシューレが新宿の一室で開校したのです。
幼児教育の分野でも、早くから海外視察などが行われ、各地にシュタイナー幼稚園が増えていきました。2001年には日本シュタイナー幼児教育協会が発足し、講習会や教員養成が続けられています。
2021年現在、全国に371の幼児教育施設、7校の全日制シュタイナー学校があり、新たな学校設立の動きや土曜クラスなども全国に広がっています。
※施設数は日本シュタイナー幼児教育協会加盟園数および日本シュタイナー学校協会会員校数による。