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【連携型教員養成講座】夏の講座2024 ご報告

2024年9月1日 更新

日本シュタイナー学校協会連携型教員養成講座
連携型教員養成講座2024年夏の講座を終えて
  • 開催日時 :2024年8月17日(土)、8月18日(日)
  • 会場: 東京賢治シュタイナー学校
  • 受講者数 : 67名 (登録79名/台風のためキャンセル有り)
    • 継続: 1~5期生 45名
    • 新規: 6期生 22名

2024年度夏の講座は、大型台風の接近に伴い、急遽予定を変更しながらの開催となりました。 前日に強い雨風をもたらした台風も開催初日の朝にはなんとか関東を過ぎ去り、再び広がった夏空の下、70名ほどの方々が続々と集まってくださいました。ここでは、講座の具体的な内容を一部ご紹介いたします。

初日は、この春新たに一般社団法人となった日本シュタイナー学校協会 代表の中村真理子(京田辺シュタイナー学校)による挨拶から始まりました。そこで話された「過去・現在・未来」という言葉は、この講座の期間中私の中で響き続けるものとなりました。これまでを創り上げてきてくださった者たちがあり、引き継ぎながら現在奮闘している教師たちがあり、これからを担っていく者たちがある。そうした力を一度に感じられる教員養成という場だからこそ、この言葉がより深く私の中に入ってきたのだと思います。

その後、鳥山雅代(東京賢治シュタイナー学校)による「シュタイナー教育の人間観」の講座が行われました。話はヴァルドルフ学校が創設された当初の衝動から始まり、0〜18歳の成長について、そしてメディアについて最新の脳科学の観点も踏まえて進められていきました。

午前中は、さらに「7年生の人間学」「生活科」「2〜5年生の算数」「お話」「鉱物学」と、5つに分かれて講座が行われました。中村真理子による「7年生の人間学」では『健康と栄養』がテーマでした。睡眠や皮膚、姿勢など健康にまつわる様々な観点からの問いかけとともに豊かなエピソードが語られ、話は食べ物、消化のプロセスへと深まっていきました。

午後は、「オイリュトミー」「言語造形」「水彩」「彫塑」「音楽」と、5つの芸術科目が行われました。伏見あかね(横浜シュタイナー学園)による「音楽」では、フィンガーシンバルやゴングなどの楽器やシルクのスカーフ、鞠などを使用した低学年で取り組める活動の体験と紹介、また3年生での楽譜導入前に語られる伏見先生作のお話も紹介されました。

最後は芸術科目を受けたグループごとに振り返りを行い、それを全体で共有する時間をもちました。講座の中で感じたことだけにとどまらず、なぜ自分はシュタイナー教育を学ぶのかということにまで言及され、それぞれの衝動や今後に向けた熱を分かち合う充実した時間となりました。最終日には「基礎コース」「学びのコース」を修了された方々の修了式も行われました。受講された皆さんが学ばれたことを大切にあたため発展させながら、すでにあるそれぞれの場で、そしてこれから出会う新たな場でご活躍されることを願っております。

                      文責:山下亜弓(東京賢治シュタイナー学校)