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2017年7月12日 更新
著書『ミュンヘンの小学生』(1965年,中公新書)がきっかけとなり、シュタイナー教育が日本社会に広がる基礎を築いた子安美知子さんが、2017年7月2日早朝にその生を全うされ旅立たれました。
著作や講演を通じてこの教育への理解と関心を社会に広げ、シュタイナー教育やその背景にある考え方の学びの場であるシュタイナーハウスの創設や、日本で初めてのシュタイナー学校の設立に尽力されました。ヴァルドルフ教育が、より親しみやすいシュタイナー教育という呼称で定着したのも、子安美知子さんの働きがあってのことです。
日本で最初のシュタイナー学校が開校して30周年を迎える今年、子安美知子さんはその30年を総括する意味を込めた編著『日本のシュタイナー学校が始まった日』を、病を押して刊行されました。同時代を生きた多くの肉声が綴られた本書を残して旅立たれた子安美知子さんに向けて、本協会の会員一同より心よりの敬意と感謝をここに記させていただきます。
※『日本のシュタイナー学校が始まった日』(精巧堂出版刊、子安美知子・井上百子編著)