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【ご挨拶】2025年のはじまりに

2025年1月7日 更新

中村 真理子(日本シュタイナー学校協会 代表理事)

新年、明けましておめでとうございます。

昨年中は、一般社団法人として新たな一歩を踏み出した当協会に、各方面からお心を寄せていただきありがとうございます。

本年は協会の活動をより具体的に展開し、日本各地に育っている、また芽吹きつつあるシュタイナー教育事業をわずかなりとも支援していくことを目指してまいります。そして、この教育運動が、シュタイナー教育に関心を持つ人だけのものでなく、広く社会のため、すべての子どもたちのためとなるよう心がけ、開かれた姿勢と責任ある行動を心がけ活動していきたいと思います。

世界各地から聞こえてくる厳しい状況はあまりにも悲惨で、太刀打ちできない大きすぎる困難のようにも感じられます。けれど、世界で起こる出来事は身近な出来事の延長にあるものであり、私たち一人ひとりの精神のありようと無関係ではないはずです。だから時間はかかっても、私たちの中に変えていく力もあるはず。そう信じて、ともすると落ち入りそうになる「無力感」に抵抗していきたいと思うのです。

いやされるのは 唯一
一人ひとりの心の鏡に
共同体全体が 映し出されるときである。
そして 共同体の中に
一人ひとりの力が生きるときである。
  (ルドルフ・シュタイナー)

圧倒的に思われる困難の中でも
心の鏡を閉じることなく、曇らせることなく、
自分の力を信じ、他人の力を信じて、
できることを一つ一つ積み重ねていきたい。
身近にある小さな成長が世界全体の歩みにもつながることを信じて、
皆さまとともに一歩一歩、努力を重ねて参りたいと思います。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2025年1月7日