アジア・ヴァルドルフ教員会議

AWTC / Asia Waldorf Teachers' Conference

アジア・ヴァルドルフ教員会議とは

2000年に日本で行われた「アジア太平洋アントロポゾフィー会議」に並行して、アジアにおけるヴァルドルフ(シュタイナー)教育運動について各国の従事者が話し合う「アジア教育円卓会議」が行われました。この会議が独立発展し、2005年、台湾で第1回目のAWTC(アジア=ヴァルドルフ教員会議)が開催されました。

AWTCはその後2年ごとにアジア各国で行われ(2007年タイ、2009年フィリピン、2011年インド、2013年韓国、2015年日本)、2017年の中国大会で締めくくられました。アジア各国でのヴァルドルフ教育実践が積み重ねられるにつれて、AWTCの内容も、ヨーロッパの経験者から学ぶばかりでなく、次第にアジア独自の課題に目を向けられるまでに深まりました。

アジアの教師にとって、ヨーロッパで生まれ育ったヴァルドルフ教育を自国でどのように創造的に実践していくのかは常に大きな課題であり、AWTCはその課題をアジア諸国の教師と共有し学び合うことができる大変貴重な機会となりました。ヨーロッパの文化を基盤とする教育運動として世界に広がってきたヴァルドルフ教育は、今、文化の多様性に根ざした形へと大きく変換しつつあります。そのような世界の動きに呼応するものとして、AWTCは世界のヴァルドルフ教育運動に力強いインパルスをもたらしたのです。

AWTCによってアジア地域に根付いたネットワークから、今後、新たな動きが生まれてくることでしょう。

日本での開催:第6回アジア・ヴァルドルフ教員会議

初回のタイの大会から12年目の2015年春、神奈川県相模原市にあるシュタイナー学園を会場に、第6回アジア・ヴァルドルフ教員会議が開催されました。アジアと日本各地から300人以上のシュタイナー教育者(幼児教育者を含む)が集い、濃密な1週間をともにしました。

この大会の報告を以下に公開しています。
http://waldorf.jp/awtc2015/report.php?menu=jp#reportjp